顔面神経麻痺について
顔面神経麻痺とは、顔の神経を司る脳の顔面神経核から表情筋に伸びる神経のどこかに異常が起き、顔を動かそうとする命令が伝わらず麻痺状態になっている症状です。
ある日突然、顔の半分が動かしにくくなったり、飲食が上手にできなくなったりしたときには、顔面神経麻痺の可能性も考えられます。
顔面神経麻痺の原因
原因は、ヘルペスウイルスなどのウイルスや細菌に感染したことが引き金となっている場合や、腫瘍や外傷等による場合があります。日本における顔面神経麻痺の患者は年間で約65,000人とされていて、人口10万人あたりに対して50人ほどの発症割合となります。発症した患者の2割以上に後遺症が残るとされているため、治療後も軽視できない疾患です。
顔面神経麻痺の約7割がベル麻痺に分類され、近年の研究で主に単純ヘルペスウイルスが関係していることがわかっています。また、同じくヘルペスウイルスの仲間である水痘・帯状疱疹ウイルスによる帯状疱疹感染症は、ラムゼイ・ハント症候群という顔面神経麻痺を引き起こすことがあります。
他にも、急性中耳炎や外耳炎などを発症したときの細菌感染、マダニに刺されたあとの細菌感染、悪性腫瘍、外傷などが原因として挙げられます。
顔面神経麻痺の症状
症状については、片側の表情筋が麻痺して動かなくなることが多いです。目の周辺であれば、眉やまぶたが下がってしまい視野が狭くなったり、目を閉じにくくなったりします。目を閉じることができず涙の分泌量が減ることで、兎目(とがん)になったり角膜が損傷したりするリスクも生じます。
口の周辺で麻痺が起きると、口角が下がり、口を閉じることが難しくなるため、食べ物や飲み物がこぼれやすくなります。話をするときにも、上手に発声できません。頬の筋肉が動かなくなることで、食事をする際に頬を噛むこともあります。
顔面神経麻痺でお悩みなら当院へお任せください
当院ではしっかりとカウンセリングと検査を行い、不調の原因に対して最適なメニューをご提供いたします。身体だけでなく、心まで楽になっていただけるよう、サポートいたします。お気軽にご相談ください。